コース概要

対象 小学校高学年以上
形態 グループ(講義スタイル)
時間 90分間
料金 1200円/子ども1名(保護者・兄弟姉妹は600円)
   ※現在はイベント形式で行っております
    (次回のレッスンは2023年7月30日)
    イベントの詳細は右側のボタンをクリックしてください。

小学校高学年(3~6年生)以上を対象とした、「見る」「聴く」という知覚力を鍛え、言葉や身体でアウトプットする授業を行っております。

「知覚する」「考える」「行動する」という一連の流れの中で人は日々活動しています。

知覚は五感で感じますが、その中でも人が受け取る情報の83%が視覚、11%が聴覚と言われています。

95%が目と耳からの情報なのです。

「見る」「聞く」二方向から知覚力を磨き、さらに自分が感じたことをアウトプットすることにより、「人に伝える力」「表現力」を育てます。

現代人は「検索モード」に陥りがち

現代人は「見る」ことにおいて「検索モード」に陥りがちだと言われています。

「検索モード」とは、何かを探すために「見る」、何かを期待しながら「見る」ということです。

何か目的をもって「見る」ということは、あるがままの視覚情報にフィルターをかけて見ています。

このフィルターを取り払って「純粋に見る」活動を行うことで、物事を先入観なく多方面から捉えることができるようになります。

高学年だからこそやってほしい

9歳以降から、子どもの発達は著しく成長する段階に入ります。

9歳以降の小学校高学年の時期には、幼児期を離れ、物事をある程度対象化して認識することができるようになる。対象との間に距離をおいた分析ができるようになり、知的な活動においてもより分化した追求が可能となる。自分のことも客観的にとらえられるようになるが、一方、発達の個人差も顕著になる(いわゆる「9歳の壁」 ) 。

文部科学省ホームページ「3.子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題」より

この発達段階で「知覚力育成プログラム」をつかって知覚力を磨き、さらに知覚したことをアウトプットすることで、自分と他者との知覚の違いを感じ、広い視野を広げることができます。

自分の殻に閉じこもりがちな小学校高学年ですが、このプログラム活動を通して、より幅広い「ものの見かた」「推理力」「コミュニケーション力」「他者への理解」を育てます。

コースの特徴

「見る」と「聞く」から得られる体験
「見る」と「聞く」両方から鍛えることによって、より幅広い知覚力を育成します。

必ずアウトプットが組み込まれたカリキュラム
絵画鑑賞プログラムでは、発表形式でそれぞれアウトプットする時間が設けられています。音楽プログラムでは身体の動きにてアウトプットします。

コミュニケーション能力が高くなる
同じ絵や音楽を見ても、見る人によって感じ方が違うことを知ることができます。人それぞれ、感じ方・表現の違いを理解し、コミュニケーションを円滑に行う訓練となります。

知覚の優れた、総合力のある人にな
すぐそばにあるヒントやアイディアのたねを見落とさない子どもになります。本当に優れている人は「思考力」「行動力」の前の知覚力が優れています。

レッスン内容

アート系(見る)

1.まずは、ありのままに知覚する

まずは、対象の絵や音楽を鑑賞し、自分が感じたことをありのままに受け止めます。

自分の感じたことを、意識的にそのまま受け入れることが大切です。

これは、見るもの・聞くものに対して、先入観を持たずに見る・聞くという訓練です。

そして、それをもとに自分で考えをまとめます。

2.アウトプットする

自分が見えたもの、感じたことをアウトプットします。

「見る」に関しては、一枚の絵を見て自分が見えたもの、そこから推測する絵の中の情況、物語などを自分なりにまとめて発表することで、人に伝える力、表現力を鍛えます。

そして大切なのが、他者との感覚の違いを知って認め合うことです。

自分には気がつかなかったことに気付けること、同じように見えたものでも自分ととらえ方が違うなど、自分の考えを発表することで他者との違いを知り、コミュニケーション能力を育てます。

また、最後に絵の描かれた背景や、学術的な解釈などを入れて解説を行い、みんなで感じた知覚を総合的に考え、また新たな問いを見つけます。

音楽系(聞く)

1.じっくり聞く

音楽の授業では、様々な文化の音楽に親しみながら、音を改めてしっかり聞き自分の感じたことをまとめます。

音楽は、その民族が持つ身体性そのものです。子どもがそれぞれ感じたことを言葉にしながら、音楽の持っている背景を想像します。

2.アウトプットする

「聞く」に関してのアウトプットは、動くことです。

それぞれが感じたままに、歩いてみたり音楽に合わせて体を動かします。実際に動いてみて音楽の持つ身体性を体感します。

3.音楽でコミュニケーション

音楽はコミュニケーションツールです。自分が感じた「音楽」と他の人が感じた音楽を共有します。

二人一組で動いてみたり、全員で協力して行う活動です。

よくある質問